次作:ラッシュライフ
オーデュボンの祈り 著者:伊坂幸太郎 発行:文庫2008年4月30日第26刷(初版:2003年12月1日、単行本2000年12月) |
「フーガはユーガ」の投稿で記したように、伊坂作品をデビュー作から読み直すことにした、前回読んだのは2016年11月。覚えてる箇所は多いものの、初めて読んだ時と同じように物語に惹きつけられた。前回の感想を読み返すと、当時考えていたことを思い出して若干恥ずかしくなったが、今も同じような感想だ。
今回読みながら「日比野はヒトリクローズだな」と直ぐにイメージしたのだが、そのことをブログに記していたのは忘れていた。当時も今も発想は同じということか?それともこの間、日本の新しい俳優を知る機会がほとんどなかったからだろうか?いずれにせよ、登場人物を実際の人物に重ねて読んだのは初めてのことなので、よっぽど「日比野のイメージとピッタリ」なのだろう、と考えることにする。
創造との乖離
数ヶ月前から、新たな作家の作品を積極的に読むようになって、小説を読むのがこれまで以上に楽しい。並行して複数の小説を読むことも多くなった。そんな面白い本を読むたびに、「どうしたらこんな物語が創れるのか?」と感心する。ノンフィクションのドキュメンタリーは書ける気はするが(近い将来、英語で書きたいと思っている)、フィクションは今のところ全くもって書ける気がしない。
小説も一つの芸術作品だとすれば、その芸術を楽しむことと、芸術を創造することの乖離の大きさを実感する。良い音楽を楽しむことと、良い音楽を創造することとの違いも同様だ。とはいえ、今やれることは、感性を磨くことしかなく、楽しめてる間は「磨かれている」と信じる。
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