2023年1月9日月曜日

ギターを巡る葛藤:Martin DR (Dreadnought Rosewood)

この出来事から「ギターを巡る葛藤」が始まった、二ヶ月余り前のこと:
ギターのブリッジに亀裂が発生。直接の原因は、新しいブリッジピンに交換したこと。

奥のピンが交換前のもので、手前が今回のピン:
「ブリッジピンて、こんなに形が変わるものなのか?」と驚くぐらいに、変形している。20年以上前に買って以来、一度もピンを交換していないし、もっとも頻繁に弾いてるギターなので、納得の「消耗具合」かもしれない。

せっかくなので、このギターのことを少し書く:
20年数年前、アメリカ西海岸へ仕事で数ヶ月間滞在した。日本と現地アメリカの両方の対応で多忙だったが、週末は休めた。その週末を利用して、レンタカーで向かった楽器屋でこのギターを買った。日本を発つ前からギターの購入は予定していて、ほぼ Martin に決めていた。

楽器屋では、日本ではあり得ないほどの量のギターが展示されて、Martin だけでも相当な量だった。値段は日本よりは3割は安いように思えた。当時の日本円で6ー7万円の Martin 二本が候補になった。選ばなかった方が見た目は良かったが、音で選んだ。本当に良い音がした。

そこの店員に申し訳なかったのは、支払いをトラベラーズチェック(会社が支給したと思う)で一括払いしたこと。お釣りの現金がすぐに見つからず、店員が店内を走りまわって現金を集めたのは今でも鮮明に記憶している。

そんな Martin ギターを、これまでの人生で一番長く手に持ってきた。そのことを物語るかのように、ネック裏のニス?がなくなっている部分が増えてきた:
このギターの弦高が高い方だと気づいたのは、先日行った楽器店で多くのギターを試し弾きしたから。弦高が低いと弾きやすくはあるが、違和感の方が強い。音も「シャリシャリ」具合が強過ぎる気がする。とはいえ、弦高調整はできるので、今後はその辺も考慮してギターを選びたい。

ということで、数ヶ月前に行った楽器店から、本来の「ギターを巡る葛藤」が始まるのだが、それは別の機会にする。結論から言えば、今日現在、新しいギターは購入していない。また、ブリッジピンの亀裂はそのままで、Martin DR は数回の弦交換にも耐えている。

新しいギター購入の前に、ブリッジ交換をするだろう。このギターを弾かなくなることは、一生ないような気がする。決して素晴らしいギターではないけど、私との馴染み具合は抜群だ。

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