2023年8月23日水曜日

26年間を「修理」:弾き続けるギター

ギターが修理されて戻ってきた。「割れたブリッジ」のことは、今年の1月に投稿したが、その後も「割れた状態」で引き続けること数ヶ月間、ついにブリッジピンが固定できなくなった。つまり「弦が張れない」状態。

すぐに楽器屋に持ち込み修理依頼。「東京でしか修理できない」とのことで「修理金額の連絡」をしばらく待った。そして電話で教えられた「修理費」に驚く、そこそこ良いギターが買える金額。「既製品のブリッジと交換」と想像していたのだが、「ブリッジを作る」そうだ。繁忙期とのことで、修理期間は「約三ヶ月間」とのこと。

「音に関係する箇所はすべて直す」と決めて、ブリッジ完成後に、他の箇所も見てもらい、次の三箇所が追加:

 ・力木
 ・Top 割れ
 ・フレット交換(ゲタ調整)

これが領収書(修理額の「工賃」は伏せた):
結局、修理期間は五ヶ月ほど要した。

これは、本体ギターを買った際の領収書、26年前のこと:
米国 San Jose の "Guitar Center" で買った、Web で少し検索したが、この店が現存してるかは不明。購入したのは 1997年8月23日とある、調べたら土曜日。長期海外出張の休日に買いに行った。一人でレンタカーで行ったが、どうやってこの店を見つけたかは記憶にない。
ギター本体は700ドル、ギターケースが 100ドル、あとは弦、弦潤滑剤(フィンガーイーズ)、それを拭き取る「クロス」。本体の700ドルから、今回の修理代金を言い当てる人は少ないだろう。そもそも、そんな修理代金を払う人は多くないはずだ。私が保有するギターの中で最も高価なギターに匹敵するほどの修理費、それでも直したことに後悔はない。

「新たに作った」というブリッジ:
交換されたフレット:
「ゲタ調整」は注意深く見ないと「それ」とは分からない:
そもそも「ゲタ調整」を知らないと気づくこともない。簡単に言えば、フレット交換で「高くなった弦高分の調整」。フレット交換ではなく、フレットを削ることで「平坦」にすることもできたが、そうすると「低い弦高」となる。私は「低い弦高」が好みではないのだ。

では、修理後のギターの「鳴り具合」と「弾きごごち」はというと、抜群!! すぐに気づくのが、修理期間中に使っていた Ovation との違い。Ovation をまったく弾かなくなった理由を再認識したし、Martin ギターの良さを改めて痛感。

それと、具体的に書くのは難しいが、「ピッチの安定感」が増した気がする。フレット交換もそうだが、ネックの反りなどの調整も関係してると思う。

「ギターは直せる、ギターには調整が必要」と、分かっていたが、今回ほど痛感したことはなかった(「直せないギター」のことを店員から聞いたが、ここでは割愛)。

これが、修理中に使っていた Ovation
見た目と、弾く際の身体へのフィット感は Martin ギターより勝る。しかし「音の鳴り」は負ける。とはいえ、10年以上弾いていなかったのだが、以前と比べて「良く鳴る」と感じたのは、当時よりは「上手く弾ける」ようになったからだと思いたい(笑)。

このギター、保持してるギターで二番目に古いギターで、大学四年生の時、就職活動で東京に行った際に購入。当時、東京で働いていた幼馴染の車で買いに行った。新宿かお茶の水の楽器屋だったと記憶。軽音学部のバンドのライブで数回使用、就職後に東京でやったバンドでは一度だけ使った(演ったのは Sheryl Crow の "Strong Enough" と Janis Joplin の "Turtle Blues")。一方の Martin ギターはライブ演奏では使ったことがない。

先のことは分からないが、当分はこのギターを弾くことはない気がする。

ところで、今回久しぶりに楽器屋に行った。エレキギター、ベース、そして今回の修理とお世話になってる楽器屋。店員との会話は相変わらず楽しいし、有益な情報を今回も貰った。特に、今回の修理の原因となった「保管方法」、そして「貼った弦の扱い方」は、目から鱗ものだった。

そんな楽器屋には、定期的に行くべきなのだろうなと改めて思った。

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