2023年9月22日金曜日

Poker Face (TV series)

ロードムービー、ミステリー、1970年代、音楽、などなど、私の好きな要素が詰め込まれたドラマで、かなり面白い。主演の Natasha Lyonne は、良い意味で「どんな役でも Natasha Lyonne」なのだが、本作は彼女の魅力がもっとも発揮されている。

本作を見たいと思った最大のきっかけは、NPR FreshAir を聴いたこと:
作品のことは気になっていたが、この放送で「え、刑事コロンボなの?」と知り、俄然見たくなった。「刑事コロンボ」は幼少の頃に見ただけで、細かい記憶はない。ただし、ゲストの有名俳優が起こす事件から始まり、「のらりくらり」とコロンボが事件解決していく、という流れは記憶に焼き付いている。

その流れを踏襲しているのが本作。決して「刑事コロンボ」そのものではない、もっと面白い味付けがされている。そして、劇中のセリフや映像から、過去の映像作品への敬意も散りばめられている。

そして「往年」(と言っては失礼だが)の有名役者が登場するのも楽しい。すぐに気付いた俳優は Chloë Sevigny、Ellen Barkin、Nick Nolte、Ron Perlman

醸し出される1970年代の雰囲気から
I was born in the wrong time.
間違った時代に生まれた。

と私も呟きたくなった。

Bob Marley"I Shot the Sheriff" を知ってるだけに、楽しい場面:
挿入歌も60年代、70年代を意識して使ってるのか、良い曲が多い。最終回だけでも、次の二曲はすぐに気付いた:

Bob DylanDon't Think Twice, It's All Right(ただしカバー)
Neil YoungWalk On(ただしカバー)

これは好きなシーンの一つ:
Jane Doe が女性版の「名無しの権兵衛」であるとThis American Life を聴いて知っていたので、余計に楽しかった。

次回シーズンの制作も決定されている。「刑事コロンボ」なみに続くのは無理だろうが、長く続いて欲しいドラマ。

Fresh Air の Natasha Lyonne On Being A 'Tough Guy' And Finding Herself Inside 'Russian Doll' を聴いて、Natasha Lyonne が「映画好き」なのを改めて知った。本作の制作や監督も務めている彼女、そんな彼女の周囲には、彼女のような「映画好き」が集まると想像する。

そんな彼らが作り上げる作品は、やっぱり「面白い」に違いない。

0 件のコメント:

コメントを投稿