2023年11月9日木曜日

Good bye to 梅北地下道

大阪出張中。

ここの壁画を見たことがある人は多いだろう、大阪駅から梅田スカイビルへ向かう地下道:
参照
社会人になって就職した会社の「大阪支店」がスカイビルにあって、阪急電鉄も巻き込んだ「巨大プロジェクト」の打合せで、初めてこの地下道を通ったと記憶する。かなり昔のことだが、この地下道周辺はその頃からずっと「工事中だなぁ」の印象。

それが「一変」していた!!

地下道が「無くなっていた」のだ。そのことを、今回出張先のお客さんに言うと「そうそう、二日前に無くなりました」と。調べると「95年の歴史」がこの地下道にあるらしい。今となっては、正確には「95年の歴史があった」ことになる。

この壁画を好きか嫌いかはともかく「大阪っぽいなぁ」と地下道を通る度に思っていた。大阪の「要素」が散りばめられた絵で、毎度眺めながら「あ、これはあれで、これはあそこ」とクイズっぽく楽しんではいた。

昨今、「大阪っぽさ」は減っているのだろうか、増えているのだろうか。再開発の結果、増えることはないだろう。そもそも「大阪っぽさ」という「地域の特性」なんて、時間を経ないと生まれない「文化」なのだ。「開発」するものではない。

消えた長崎駅」のことを思い出してしまう。そして斎藤美奈子の「たまには、時事ネタ」から:
しかし、そう、未来は古びるのである。いまはピカピカの再開発地区も、あと30年くらいしたら老朽化して、ガタが来るだろう。そして、今度はニュータウンがオールド化したように、摩天楼の高齢化が進む…。P.203
歴史に敬意を払わない街づくりに、私は違和感バリバリだ。P.204 


昼食を一緒にとった後、地下道があった付近を歩きながら、お客さん曰く「あの(建設中の)マンション、一戸25億円」。他に色々と「そのマンション」のことを教えてもらう。「何故にそんなに詳しい?」の私の問いに「ウチの会社も建設に絡んでるから」とのこと。

「一戸25億円のマンション」が「大阪っぽい」となることないだろうなぁ(笑)

0 件のコメント:

コメントを投稿