The Lobster 脚本:Efthimis Filippou, Yorgos Lanthimos 監督:Yorgos Lanthimos 公開:2015年10月(2016年3月5日JPN) 邦題:ロブスター |
本作は公開時に気になっていた。観ることにしたのは、日本でも最近公開された "Poor Things"(邦題:哀れなるものたち)の監督が、本作の脚本&監督 Yorgos Lanthimos であること。"Poor Things" を観る前に、この監督作品を観ておきたかった。
先日再読したばかりのためか、「重力ピエロ」と本作の共通点が最も気になった。その共通点とは「性欲」。ヒトが持つ「欲望」の一つなのだが、中でも解釈が厄介なのが「性欲」だろう。「重力ピエロ」では、他の動物とヒトとの比較で、かなり興味深い考察がされている。
本作が描くのは「性欲が制御される社会」。性欲に限らず、何らかの「欲」や「自由」を規制した社会やコミュティは、現実でも存在する。
果たして、どちらが健全なのか?
「重力ピエロ」では「(家族)愛」が判断の基準と解釈できる。本作はどうだろう?私の中では、未だによく分からんが、本作の最後のシーンの解釈がポイントかもしれない。
さて、「訳わからんなぁ」となりながらも、本作に引き込まれたのは、台詞の面白さや映像美にある。そして配役の良さもある。このシーンで「おぉ Léa Seydoux やぁ〜」と息をのんだ。そしてこの後から物語は面白くなる:
Léa Seydoux はカッコ良い、出演作ごとに違う魅力がある。小説は自分で想像した映像を楽しむが、こうやって自分が想像できなかった映像に出会えるは映画の魅力。
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