| やっぱり食べに行こう。 著者:原田マハ 発行:2021年11月5日初版 |
「文豪に食通が多い」ような気がするが、本書のような「食のエッセイ」がジャンルとして確立したのは最近のような気がする。また、「文豪に食通が多い」ように思えるのは、その美味しさを単に「美味しい」以上の表現力が文豪にあるのが理由かもしれない。
ただ、そこは「原田マハ」、かなり「面白い表現力」です。当然のようにアートを食に絡めてくるし、日本だけでなく世界各国(特にパリ)の「現地の食」を伝える様子が楽しい。さらに好感が持てるのは、肝心の「食」が主役というより生活や旅の「一部」として描かれていること。そのバランスが非常に良い。これも表現力がなせる技だろう。
本書で取り上げられたグルメで、私が体験したのに最も近いのが「長崎のトルコライス」(P. 265) と「佐賀の牡蠣小屋」(P.112) 。トルコライスは、私が行った店ではなようだ(その店はすでにない)。そして牡蠣は佐賀の有明海ではなく、長崎の大村湾の牡蠣。その牡蠣は今でも「最も美味い牡蠣」と認識しているが、そろそろ「牡蠣ツーリング」で全国の牡蠣を堪能したくなった。
食だけなく、本書から観たい映画も発見:
「クリムトとルーブル」(P.180):Woman in Gold
「コロッケサンド」(P.305):かもめ食堂
食を目的に著者のように旅(主にツーリング)はしていないが、結果的には著者と同じように「現地ならではの食」を求めている。ただ私の場合、ネット等の情報には頼らず、行き当たりばったりで決めてる。だから失敗も少なくないのだが...(笑)

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