| 早稲女、女、男 著者:柚木麻子 発行:2012年7月30日初版 |
「(この著者の)いつものパターンか?」と読み始めたが、やっぱり面白かった。ただ、若干疑問に残る結末だった気もする。その辺は後述。
「大学ごとに学生の個性が決まる」てのはあるのかもしれないが、あったとしてもそれは「学生の頃だけ」であって、極端には「井の中の蛙」と大差ない気がする。というと、批判されそうな気がするが、私はそう思ってる。なので本書は「学生の物語」と割り切って読むと楽しめた。
「早稲田大学広末涼子入学騒動」、そんなことあった気がするなぁ、ぐらいの記憶しかない:
「広末が男だったら中退ぐらいで、ここまでとやかく言われないって、絶対。女の生き方について上から目線で物言うのを見ると、無性に腹立つんだよね。どうしても庇いたくなる。それがたとえ、いけすかない女でもさ」P.102
同感、なかなか良いこと言う、と感心したのだが、この発言者が最後の章で「えー、そうだったの」とびっくり。これが冒頭に書いた「若干疑問が残る結末」。
「自分らしさ」を良いも悪いも探求する物語が、著者の特徴なのかもしれない。とはいえ「自分らしさて何だ」て簡単に答えられない、だからこそ物語が生まれる。個人的には、「その人の価値観」つまり「何を大切にしてるか」が「らしさ」の正体かもなぁ、とは感じてる。

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