前作:オー!ファーザー
| バイバイ、ブラックバード 著者:伊坂幸太郎 発行:2013年3月17日初版(単行本 2010年7月) |
本書を初めて読んだのが2019年6月、当時は楽しんだ記憶があって期待感が大きかったせいか、「あれ?こんな感じだったかなぁ?」となった。物語の展開は、毎度の再読と同様に、ほぼ忘れている。結末すら記憶してない。なので物語を読むこと自体は退屈しないのだが、期待したほどには楽しめなかった。
最も大きな違和感は、繭美の言動に「飽きる」というか「鬱陶しい」というか。奇抜なキャラクターではあるのだが、相手の気分を逆撫でする意図で発言してるのだが、「そこまで言うか」と途中で飽きた感じだ。キテレツなキャラクターも「度を過ぎる」と飽きやすくなるのかもしれない。
キテレツと言えば、5人の女性と同時に付き合う男性はいるかもしれないが、全員に別れを告げに行くという話も、かなりキテレツだ。ただ、本書の前に発行された『オー!ファーザー』は「4人の父親」なので、キテレツ度でいけば本書より上かもしれない。
4人の男と結婚する女性は想像できないが、五股をかける男性として「星野一彦」は「なるほど」とは思った。ただ、女性からして「なるほど」と思うかは疑問だ。
本書の読後、『「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために』を読んだが、これは本書以上に残念だった。伊坂幸太郎へのインタビューは本書(単行本)に収録のものと同じ。さらに、集録されている太宰治の『グッド・バイ』も読んだが、以前読んだ時の面白さがない、これには驚いた。考えられる理由は、これも「キテレツ過ぎる」から「飽きた」のかもしれない。
珍しくネガティブなことを多く書いた気がするが、本書を否定する気は微塵もない。むしろこういうのも読書体験の一つだし、なんといっても読書中は没頭していたのだから。

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